2011/05/10

とてつもない日本

「とてつもない日本」 著:麻生太郎 新潮新書 

以下レビューです

政治家の書く本なので,かたっ苦しいのかと思いきや,文章は話し言葉に近く読みやすい本でした.
7章にわたる構成ですが,一貫している主張は「日本はまだまだ捨てたもんじゃない」というもの.

マスコミの麻生叩きばかり見ていた人は,この本を見ると麻生氏に対するイメージが変わるのかもしれないですね.


外交とはいかなるものか,少子高齢化社会をどうやって乗り切るかなどのアイディアがふんだんに盛り込まれています.
中には「いくらなんでもそれは吹きすぎじゃないの?」といった意見もあるのですが,
この人は他人からの批判を受け入れるだけではなく「自己批判」もしているので,
本としても面白く,また政治論としても,面白いといえる内容とはなっています.


細かくレビューしだすと限(きり)がないですが,
少なくとも麻生氏は将来の日本を見据えて,粉骨砕身努力していらっしゃったのではないでしょうか.

こう書くと私が自民党の積極的支持者だと思われそうですが,私は自民党に対して消極的支持です.
というか,いい加減人の人気で選挙や政治をするのでなく,政策を論点にして欲しいのですが,
マニフェストを論点にした選挙の結果はご覧のありさまですよ…

話が脇道に逸れました.
この本自体は麻生氏の考えを知るための良著(名著では無いかな)であるでしょう.
ただ,私はおぼろげながらも麻生氏の考えを理解していたと思うので,
この本は麻生氏の考え方の再確認といった役割しか果たしてくれませんでした.
そのために680円(税別)を払えるかどうかとなると…少し割高かなとも思います.

あまりこういったものに点数をつけるのは好きではないのですが,あえてつけるなら
10段階評価で7くらいの本でした.

以上,レビューでした.


そのうちこの記事にAmazonのリンクでも貼るかもしれません.

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