2011/06/19

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(1)

私がこの本を知るきっかけになったのは
ジャンプで連載していた「封神演義(作:藤崎竜)」の登場キャラである「王亦」が来ていたTシャツに
「デンキヒツジ」と書いてあったことです
このブログのサブタイトルの元ネタでもありますね。

いつか読もう、いつか読もうと思っている内に早10年
やっと読み終えました。

とりあえず作品の正式名称と作者をば
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか? 作:フィリップ・K・ディック 訳:朝倉久志 早川書房」

第3次世界大戦後、核戦争で荒廃した地球でアンドロイドを狩ることで生計をたてるリックが、
火星より脱走してきた8人のアンドロイドを処分することに・・・ というのが大雑把なあらすじ。

ちなみにタイトルの「電気羊」とはロボットの羊のことです。放射能で汚染された地球では,
生身の動物を飼うことが一種の「ステータス」となっており,高価な生身の動物を変えない者は
本物そっくりのロボットを飼ってまわりをごまかしているのです.

あらすじばかり語っていても仕方ないので、ここからはレビュー↓
注:一部ネタバレを含みます

いやー。面白かった。中学生のころに「タイムマシン(H・G・ウェルズ)」を読んだ時以来の衝撃。
題材としては,今では手垢のつきまくったような題材なんですが,
この本がアメリカで出版されたのは何と1968年。40年以上前やんけ.
「何が面白いか?」と聞かれると答えるのは難しいのですが、
私は「緻密な心情表現」だと思います.
SFというと、壮大な設定だとか、
読者を驚かせるストーリー展開だとかが目立ちがち(自分の偏見?)なのですが、
この作品はそういう事はあまり無いです。

私は最初からずーーーーーっと「リックもアンドロイドなんだよね?」と思っていたのですが、
最後まで読み切ったところ「あれ?違うの?」という肩すかしをくらいました。

そういった読者を欺くような仕掛けが無いからといってこの作品は平凡なのか?
と言われるとまったくそういう事はありません.

では、具体的にどういう心情表現が私の琴線に触れたのか?
・・・・次の記事に続く(ぇ


この本面白いけどレビュー書きにくいんじゃよ(ぼそ

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